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石の記憶―ヒロシマ・ナガサキ:被爆資料に注がれた科学者の目   (2004)

東京大学総合研究博物館で開催された特別展。原子爆弾災害調査研究特別委員会の地学班のリーダーとして被爆2ヶ月後の広島・長崎を調査した地質学者、渡辺武男(東京大学名誉教授)が収集・記録した試料を公開した展示。被害状況の把握と爆央(爆弾が空中で爆発したポイント)を特定することが使命であったこの調査において、彼が目にしたもの、収集した試料を通して、現地で行われた調査を観覧者が追体験する趣向で展開した。石や瓦、ガラス、記録用写真といった決して表情が豊かでない展示物に対して、興味を惹きつけ、その世界に誘うようなインスタレーションにより、審美的な展示空間を生み出すことに注力した作品。日本ディスプレイデザイン賞(現日本空間デザイン賞)グランプリを獲得した。