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沈家伝世品収蔵庫   (2011)

薩摩焼には、純白の大型壷から金泥で贅沢に絵付けされた中・小型まで多くの作品がある。今回の改修ではこうした多種多様な魅力を損なわない、黒子的展示空間をいかにデザインするかを課題としました。先ず、資料の特徴を十分に確認し、空間の色合い、素材感、照明の色温度など、これまでの建築や展示とは異なる視点から展示構成を検討していきました。1階導入部の大型白薩摩の演出では、空間的広がりを感じさせる展示を目指し、背景に白糸カーテンと白布クロスを採用しました。さらに照明実験を重ね、白を白で際立たせるための工夫を凝らしました。2階は資料の鮮やかな色を忠実に伝える事を念頭に、ケース内クロス、照明の高効率特性を等の向上を図りました。来館者が何かしら必ず心象的なものを感じ取れる空間となった事を期待しています。