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都電荒川線環境演出計画   (2009)

東京唯一の路面電車“都電荒川線”の活性化計画として「三ノ輪橋停留場」「庚申塚停留場」「都電おもいで広場」などの環境演出デザインを行う。「人の記憶と街の記憶を伝えるデザイン」を目指し、古き良き時代を懐かしむだけではなく、私たちが忘れていた大切なモノを思い出し、気づき、それを明日への活力源にしてもらうことに計画の意義がある。都電荒川線は、かつての東京が当たり前のように有していた大切なモノを現代に伝え、触れ合える存在。本計画はこの視点からアプローチすることが重要と考え、ヒトとマチの記憶に語りかけ、記憶を伝える「東京の心象風景」ともいえるデザインを目指した。テーマは「みんなが前を向いていたあのころ」と題した、昭和30年代の風景。当時の意匠や素材、表現などを徹底的に分析、調査、再構築しながらも、現代の技術で機能性(不燃・構造・ユニバーサル・省エネ・省メンテナンス性など)を実現。テーマパークに匹敵する入念なエイジングや手描きのサイン・沿線案内グラフィックなど、ディスプレイデザインならではの表現技術が濃密な世界観を醸し出し、訪れる人々を楽しませている。おもいで広場では、展示した旧車輌のうち1車輌を展示室として改装。都電と人々のおもいでが詰まった「おもいでグラフィティーボックス」や、当時の生活や賑わいと都電の風景を楽しく見ることが出来る「おもいでジオラマ」を設置。子ども達を中心に人気を博している。